伝統色を楽しもう 黄色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーで使用している12色を中心に、日本の美しい自然からうまれた色名をお伝えしていきます。
第2回は「黄色」。
前回の「赤」同様、古くから存在し、一般庶民の色として使われていました。
ミカン科の樹木で樹皮が染料となる「黄はだ」、イネ科の多年草で実が染料となる「苅安」が主な染料で、今のような鮮やかな黄色ではなく、ややくすんだ黄色でした。
また、カレーの色としても有名な「うこん」は根、栗きんとんの色付けに使われる「クチナシ」は実が染料となります。
これらの染料は薬の効果もあり、黄はだは健胃剤、うこんは強肝作用や止血剤の効力がある漢方薬として、クチナシは利尿剤としても使われました。
また、春を彩る花の色でもあります。
春を告げる花の代表である福寿草やタンポポの鮮やかな黄色を見ると、明るい気持ちになれます。
少し青みのある黄色の「菜の花色」、赤みのある明るい黄色の「山吹色」は江戸時代に大判や小判の代名詞になりました。
寒い冬には待ち遠しい色でもありますね。
次回もどうぞお楽しみに。
0コメント