伝統色を楽しもう 青色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーで使用している12色を中心に、日本の美しい自然からうまれた色名を
お伝えしていきます。
第3回は「青色」。
青色系の代表的な色名は「藍色」です。
人類最古の染料とされている、植物染料の藍で染めた色で、落ち着いた美しい青色は多くの人々に愛好され、庶民の仕事着、浴衣、のれんなどを染めて、暮らしに彩りを添えていました。
また、「ジャパンブルー」とも呼ばれ、外国の方にも日本的な色の代表として、愛されています。
「青」という言葉はもとは緑色を表し、古代、純粋な青は「縹色(はなだいろ)」と呼ばれていました。
藍染はキハダと呼ばれる染料で下染めしますが、藍のみで染めた強い青色です。
藍染でも色の濃淡によってさまざまな色名が生まれました。
もっとも薄い青色は、藍甕(あいがめ)をちょっとのぞいただけの青さという
「瓶覗(かめのぞき)」、薄い青色は、流行を知らない田舎侍の羽織の裏地として嘲る
「浅葱色(あさぎいろ)」、もっとも濃い色は「紺」で黒に近い色、紺よりわずかに
薄い色が「褐色(かちいろ)」と呼ばれ武士に愛用されていました。
微妙に色の違いにそれぞれの名前を付ける、古の日本人の繊細な色彩美の感覚は
本当に素晴らしいですね。
次回もどうぞお楽しみに。
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