伝統色を楽しもう 橙色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーで使用している12色を中心に、日本の美しい自然からうまれた色名を
お伝えしていきます。
第4回目は「橙色」。
赤と黄色の間の色である「橙(だいだい)」は、果実の色に由来しています。
橙はミカン科の植物で、赤みのある黄色の果実です。
橙は、熟しても落ちることなく次の夏には緑色に戻ります。
1本の木に新旧代々の果実をつけていることから、「代々栄える」という縁起をかつぎ
子孫繁栄の願いを込めてお正月に飾られるようになりました。
古く平安時代から使われている色名では、赤みをおびた黄色の「柑子色(こうじいろ)」が
あります。
柑子は古来より栽培されていたミカンの一種です。
また、紅花と梔子(クチナシ)で染め、濃い橙色で良く目立つ華やかな色、
「黄丹(おうに)」も代表的な色です。
奈良時代に皇太子の礼服の色とされ、それ以外の人には着用が認められない禁色でした。
「柿色」は、室町時代から出てきた色名で、茶味のある赤色です。
オレンジは食欲を最もそそる色といわれていますが、それらの色名が果実由来の
ものが多いというのも面白いですね。
次回もどうぞお楽しみに。
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