伝統色を楽しもう 桃色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーで使用している12色を中心に、日本の美しい自然からうまれた色名を
お伝えしていきます。
第8回目は「桃色」。
桃の花のような薄い紅色、淡紅色の「桃色」は、紅花で染められていました。
弥生時代の遺跡から桃の種が発見され、「日本書紀」や「万葉集」に「桃染(つきそめ)」
という色名で登場していることから、古くから人々にとってなじみ深い色だったようです。
桃の花は、今も昔も冬の終わりと春のはじまりを教えてくれます。
「桜色」は、同じく紅染めですが、「桃色」より薄い、もっとも淡い色です。
桜も春を感じさせるシンボルですね。
江戸時代に生まれた色名では、鴇(とき)の風切羽の色からついた、やや黄みのある柔らかい
淡紅色の「鴇色(ときいろ)」。
また、朝焼けの光に染まった雲の色からついた、黄みのある薄赤色の「東雲色(しののめいろ)」は、「曙色(あけぼのいろ)」ともいわれ、枕草子で清少納言が素晴らしいと綴った夜明けの空の美しさを表しています。
3月3日は桃の節句ですね。
ここ東北ではまだまだ寒い季節ですが、気が付けば日が長くなっていたりして、
春の訪れも感じられます。
楽しいひな祭りをお過ごしください。
次回もどうぞお楽しみに。
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