伝統色を楽しもう 黒色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーにはない色ですが、伝統色には欠かせない色名をお伝えしたいと思います。
12回目は「黒」。
「黒」という色名は、飛鳥時代から使われていました。
語源は「暗(くら)」、暗いことからきているといわれています。
また、沼などの水底に沈殿している黒い土を「涅(くり)」といっていて、
その「涅(くり)」で染めた黒い色を「涅色(くりいろ)」といいますが、
その「涅(くり)」からきているともいわれています。
伝統的な色名に「黒橡(くろつるばみ)」があります。
クヌギの実のドングリで染めた橡(つるばみ)は、やや紫みのある黒色です。
仏教の僧が着用する法衣の色は、「玄(げん、またはくろ)」といい、何色にも染まらない不動の色とされ、信仰の深さの色とされています。
「玄」は奥が深いということから、「玄人」は奥の深さを極めた人物という意味で使われています。
次回もどうぞお楽しみに。
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