伝統色を楽しもう 白色
カラーのチカラであなたを笑顔にする、サイ・カラーセラピスト菅野かおりです。
サイ・カラーセラピーで使用している12色を中心に、日本の美しい自然からうまれた色名を
お伝えしています。
11回目は「白」。
「白」は色味のない無彩色で、色名の種類もわずかです。
ですが、古代から神聖な色として敬愛されていました。
神主や巫女の白装束、花嫁の白無垢、死者に着せる白装束(復活再生を願う)すべて
神聖なものです。
「白」は真昼の輝く太陽の色、光の象徴でもあります。
平安装束の合色目として登場した色名が「卯花色(うのはないろ)」です。
卯の花は夏の到来を告げる白い花で、もともとは「空木(うつぎ)」と書いていました。
万葉集や枕草子にも登場する色名です。
卯の花というと、色名よりも大好きなおからの煮物が真っ先に浮かんでしまう
食いしん坊の私ですが、おからは空(から)に通じるとして忌み言葉とされ、
縁起を担いて同じ白い色の卯の花と言い換えるようになったそうです。
次回もどうぞお楽しみに。
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